私たちはそれぞれに思考パターンや、固定観念があります。
それは環境や経験から学んだものかもしれないし、本能的に理解したことかもしれません。 はたしてあなたのその観念は正しいのでしょうか。 頭で考えるプログラミングの過程では、たとえその思考パターンが逆効果であったとしても、 そのパターンから抜け出せず、その問題に向き合うことから逃げることがあります。 時には解決策を見つけようと、インターネットを開いては無料のアドバイスを探したりします。 根が深い問題のほとんどは、なかなか無料アドバイスで解決しないのが現実です。 行動エピジェネティクスの研究では 成人の脳の神経細胞活動に変化を加えることで、人間の行動に与える影響を調べます。 脳の神経経路は、人間の習慣や行動に基づいて形成されます。 この経路は、あなたの脳内にある溝または道路だと思ってイメージしてください。

脳とは、刺激を受けることで経路を作り溝を掘る機械のようなものです。 私たちの脳は何十億もの神経細胞があり浅い溝や深い溝など無限の経路を作り出しています。 ある経路は、私たちが肉体関係を持つような状況で役立っています。 刺激が持続する限り、特定の経路を神経細胞が頻繁に情報を伝達しなければならず その結果、経路の繋がりが強化されます。それを繰り返すことで、私たちの行動は自動的に記憶されます。 神経回路が形成されたことで、自動的に行う代表的な行動として、食べる、書く、運転するなどがあります。 神経回路は、初めて行う行動を繰り返すことで、通常の動きと認識され強化されていきます。 古いラテン語に「繰り返すことは、有益である」ということわざもあります。 外部からの刺激は、私たちの身体に配置された何百万もの受容体によって感知されます。 これらの受容体を介して、私たちは周囲の環境と相互作用しています。 それらの1つが性行為中に起こる相互作用です。私たちはマクロ環境刺激およびミクロ環境刺激、 すなわち膣の温度、湿度、触覚などと相互作用します。

1800秒プログラムによる射精神経経路のリプログラミングは、
生涯を通じてその親密な行為の瞬間を新しい習慣を取り入れ、
膣内挿入潜時を30分以上に引き延ばすことを目的としています。 1800秒プログラムは、脳が絶えず変化する能力(神経可塑性)をうまく利用しています。 その能力とは常に新しい射精神経経路を作り、使われなくなった古い経路を置き換えることです。 そのためには新しい行動を継続的に行うことで、脳に認識させることが重要です。 狭くて古い、浅い道ではなく、新しい高速道路のようなの神経回路を作る必要があります。 膣内挿入潜時をコントロールできない男性は、固定概念に縛られて同じ行動を繰り返し、 性行為に満足を得られないという結果になります。 1800秒プログラムで達成するべきことは、この固定概念を覆すことです。 私たちの体にはたくさんの受容体が存在していて、環境から多くの情報を収集し、脳の中で経路を作っています。 そういった脳の働きを上手に利用した1800秒プログラムは、脳に新しい行動を認識させ、 私たちの性生活をより豊かなものへと導いてくれます。